日本の豊かな自然と文化は、多彩な色で表現されてきました。その中でも、情熱や力強さを象徴する「猩々緋（しょうじょうひ）」は、特別な存在感を放つ伝統色です。この色がどのようにして日本の歴史や文化に深く根ざしているのか、その魅力に迫ります。
猩々緋（しょうじょうひ）について
猩々緋（しょうじょうひ）は、鮮やかな赤色をした日本の伝統色のひとつです。その名前は、中国の伝説上の動物「猩々」の血の色にちなんで名付けられました。猩々は、人に似た姿をしており、その血は鮮やかな赤色をしているとされています。この色は、古くから高貴な色とされ、着物や寺院の柱など、様々な場所で使用されてきました。
猩々緋の歴史
猩々緋の使用は、平安時代にまで遡ります。当時、貴族たちはこの色を好んで衣装に取り入れ、格式の高さを示していました。また、室町時代には武家社会でもこの色が用いられ、権力や勇猛さの象徴として重宝されました。江戸時代には火消しの制服などにも採用され、猩々緋は「防火の色」としても親しまれるようになりました。
猩々緋の色コード
デジタルデザインにおいても猩々緋を再現するためには、正確な色コードが必要です。
- HEX: #E2041B
- RGB: R:226 G:4 B:27
- CMYK: C:12 M:99 Y:96 K:0
猩々緋の洋名
猩々緋は、英語では “Vermilion” や “Scarlet” といった名前で呼ばれることがあります。これらの名前は、同様に鮮やかな赤色を指す言葉であり、西洋の絵画や装飾にも見られる色です。
猩々緋についてのまとめ
猩々緋は、その歴史と美しさで、今もなお多くの人々を魅了してやまない日本の伝統色です。衣服、建築、アートなど、様々な分野でその色彩が楽しまれています。デジタル時代においても、その色コードを知ることで、猩々緋を身近に感じることができるでしょう。日本の伝統と文化を代表するこの鮮やかな赤色を、これからも大切にしていきたいものです。
